【映画紹介】徹底した広島押し空手アクション映画『サルベージ・マイス』(2011)

監督　田﨑竜太　主演　谷村美月・長野じゅりあ

　誰も観ていなさそうな映画を探しに新宿へ出かけていた頃、DVD屋で見つけた一品。

　　広島をこよなく愛する空手女子高生(長野じゅりあ)が、怪盗の谷村美月となぜかコンビを組んで共通の敵と戦うアクション映画だ。

　パッケージを見るに正体不明の怪しさが漂っていたが、ハズレだったとしても谷村美月ファンなのでまあいいか、と思いBlu-rayを購入した。

　その内容は、

　癖はあるけどおすすめだ！

　この映画はすごい！　とか　傑作だ！　という人間は自分の周りに一人もいない。

　ホントにいない！

　というか観ているヒトはほとんどいない！

　でも、観たヒトでこの作品を好きだと言ってくれる者が私の周りには二人もいる。

　そのくらい面白い映画なのだ。

　広島ホームテレビが映画・ドラマの製作に関わるのは『西部警察PART-II』以来30年ぶりだそうだ。どうじゃワクワクするだろう。

　ちなみに谷村美月がはじめて挑んだアクション映画がこの作品だそうだ。

　多分狙ってやっていると思われるゆるい設定に、とにかくひたすら広島を押すゆるいストーリー。時々シャープな空手が炸裂するアクション・コメディー映画だ。

　ゆるさが合わないひとにとっては辛いかもしれないが、自分のようなゆる好みにとってはど真ん中の映画だ。

　タイトル買い・パッケージ買いで大量のハズレを引いてきたワタシが、ついに出会った掘り出し物だ。

　このBlu-rayを買って良かったと心底思っている。

　この映画はゆるさとアクションと広島を楽しむために作られた映画だ。