生まれて初めて自分の金で観に行った映画 ゴジラ対ヘドラ(1971)
初めて自分の金で(と言っても小遣いの中からだが)映画を観に行ったのは中二のときである。
それまでは年に一度ごねまくり、一生のお願いで母親をくどいて映画を観ていた。
ある日のこと書店で週刊少年マガジンを立ち読みしていたところ、巻頭のグラビアページでゴジラの新作映画の特集をしていた。
今度のゴジラは空を飛ぶ！
観てえ！これは死んでも観てえ！
さっそく母親を説得しにかかったが、この時ばかりは一生のお願いは全く通じなかった。
「どんな映画を観たいんだい？」
「今度のゴジラ！」
「……」
それからはもう何を言っても聞いてくれないの。
仕方がないので自分の金で観に行ったのさ。
この映画、観て良かった。
それまでのゴジラ映画にはない何だか不思議なムードを醸し出していたなあ。
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