【天才列伝】天文の観察に夢中になるあまり穴に落ちた タレス
タレス(タレース、紀元前624年頃 – 紀元前546年頃)は、古代ギリシアの哲学者・数学者。
「半円に内接する角は直角である」というタレスの定理で知られている。
いくつかのエピソードが伝わっている。
母親が彼を無理やり結婚させようとしたとき、「まだその時ではない」と彼は答えた。その後、盛りを過ぎてから迫ると「もうその時ではない」と答えた。
プラトンが伝える有名な逸話に、夜空を見上げ天文の観察に夢中になるあまり穴に落ちてしまった、というものがある。
そばにいた女性に、「学者というものは遠い星のことはわかっても自分の足元のことはわからないのか」と笑われたと言う。
何が困難な事かと訊かれ、「自分自身を知る事だ」と答え、何が容易なことかという問いには「他人に忠告する事だ」と答えた。