仕事で携わったアニメたち 1985年~1988年
■演助・演出時代(アウベック)★はタイトルに名前あり
演出への道を模索してあちこちに当たりを付けていたら、東京アニメーションフィルム時代の先輩がアウベックという会社をを紹介してくれた。先輩とはありがたいものである。
約1年間の演助時代を経てやっとこさ念願だった演出にしてもらったのだが、ここでつまずく。
脳内にある理想と現実が一致せず大いに悩んで、結局挫折。3年ほど在籍して退社する。
げんしけんの総作監木下裕孝と出会ったのもここ。他にもムトウユージ、うえだしげる、牛草健、即座誠、吉田俊司、久保秀巳、小川博司、鈴木大司などの諸氏が在籍していた。
制作に在籍していた人たちも後にプロデューサーや社長になった方が多い。後の仕事ではここでの人脈が生きることになる。
主に合作作品をやっていた会社で、演出になってからは韓国・ソウルへ頻繁に出張したのもよい思い出。
1988年のソウル五輪の前のことである。なにしろ初めての海外だったのでその印象は強烈だった。渡韓2日目に換金詐欺にあったのもよい思い出(笑)。
シルバーホークス(演助)
鳥類を模したヒーローたちが活躍する合作アニメ。合作は英語の台詞との口パク合わせが大変だった。
★RUNNING BOY スター・ソルジャーの秘密(劇場)
スターソルジャーというファミコンゲームを題材にした劇場作品。演助をやった。
同時上映として当時子供たちに大人気だった高橋名人と毛利名人のスターソルジャー対決の実写がついていた。
この撮影現場にお邪魔して見学させてもらったことがある。
撮影会場は大勢のお子さんが来場しており、異様な熱気に包まれていたのだが、なんと子供に大人気で本命だった高橋名人が3連敗。場内に微妙な空気が漂った。
タイガーシャークス(演出デビュー作)
合作作品。理想と現実に折り合いがつかず、挫折のきっかけとなった作品。まあ簡単に言うと、腕がないのに己を過信しすぎていたってことです。
サンダーキャッツ(演出)
合作作品。タイガーシャークスと一緒で苦い思い出しかありません。今こうやって書いているだけでも当時を思い出して切なくなってくる。嗚呼……。
■1988年
煮詰まった頭を冷やすため移籍先を探していた時にぎゃろっぷ時代の後輩に紹介されて入社。ああ、後輩もありがたい。
高橋プロは社長が出崎統監督と仕事がしたいために設立した撮影会社。そのため出崎監督の作品のほとんどを撮影している。
ここでは他社には見られない独自の撮影方法を学んだ。
後の「あずまんが大王」の監督錦織博氏と出会ったのもここ。
10ヶ月ほど在籍し、フリーの演出となったため退職。
★おそ松くん
赤塚不二夫原作のギャグもの。小学生時代に白黒版を見ていてファンだった。まさか大人になって(以下略)。
レポーターブルース
確かイタリアとの合作もの。内容はよく覚えていない。
チップとデールの大作戦
リスのキャラクターが可愛い合作もの。
※YouTubeに動画があったので興味のある方はそちらでご覧ください。
くまのプーさん
説明不要のキャラクター。合作もの。
※YouTubeに動画があったので興味のある方はそちらでご覧ください。