仕事で携わったアニメたち 1985年
キャプテン翼
言わずと知れた超有名なサッカー漫画が原作。
一本だけお手伝いで撮影した。
雨中のサッカーシーンだったので雨セルのダブラシばかりだった。
制作会社が倒産した時の新聞記事の見出しが『キャプテン翼ミスキック』だったのを覚えている。
幻夢戦記レダ(OVA)
当時の日本のアニメとしては珍しい美少女ヒロインファンタジーもの。
発売した1985年に3万本以上を売ったヒット作品となり、さらに同年12月21日には『吸血鬼ハンター”D”』との併映で劇場公開もされた。
絵がとても綺麗だったのを覚えている。
カムイの剣(劇場・手伝い)
矢野徹作の冒険時代劇小説が原作の角川の冒険アニメ。
幕末を舞台に忍者の暗闘や海賊キャプテン・キッドの宝などを加えた異色の冒険活劇。
お手伝いで少しだけ撮影した。
話は好きなのだが、尺が短くてもったいないと思った。
エリア88(OVA)
新谷かおるによる日本の傭兵戦記漫画を原作にした世界のジェット戦闘機が勢揃いで暴れ回る空戦アニメ。
撮影的にはFOLLOWとスライディングのオンパレードで撮影は結構面倒だった。
ダーティーペア
高千穂遙によるSF小説シリーズが原作のユリとケイのお騒がせコンビが活躍するスペース・オペラ。
オープニングの一部も撮影させてもらった思い出深い作品。
可愛いキャラだったので楽しんで撮影してました。
★天使のたまご(OVA)
押井守監督のOVA。
画面が真っ暗でワンカットが長いという撮影泣かせの作品(笑)。
なぜ画面が暗いと撮影泣かせなのかというと、白っぽい画面では目立たないゴミが、恐ろしく目立つから。
セルを替えるたびに丹念にゴミを取らなければならないのだよ。
だから時間がかかるのだ。
忍者戦士飛影(手伝い)
スタジオぴえろ(現・ぴえろ)製作のロボットアニメ。
これも一本だけのお手伝い。
初めてロボットものを撮影した。
★うる星やつら3(劇場)リメンバー・マイ・ラヴ
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーの時には力足らずで悔しい思いをしたので、一年間研鑽し手ぐすね引いて待ちかまえていたら、意外に撮影の内容が軽く拍子抜けした。
ごんぎつね(劇場)
泣ける話。きつねが可愛い。
★銀河鉄道の夜(劇場)
宮沢賢治の童話を原作にしたアニメ。
画面も話も暗かった。ていねいに作られている印象の一本。
★魔法のスターマジカルエミ
初めて撮影チーフをやらせてもらった作品(偶数話数のみ)。でもワンクール終了後、他社に撮影が移ってしまった。
タッチ
あだち充原作の説明不要の名作。
タッちゃんと南がファーストキスをするカットを撮影したのを覚えている。
ハイスクール!奇面組
退社前にほんのわずかだけ撮影した。
11ぴきのねことあほうどり(劇場)
馬場のぼる氏の絵が独特の雰囲気を醸し出している。
■以後、演出の道を探してスタジオぎゃろっぷ(現・ぎゃろっぷ)を退社した。