初めてカラーテレビで番組を観た話
日本のカラーテレビ化の波は1964年の東京オリンピックがきっかけだったといわれているが、当時のカラーテレビはまだ高価で一般庶民の手に入るものではなかった。
自分が初めてカラーテレビで番組を観たのは、1966年くらいに北海道留萌市立病院の待合室での『ウルトラマン』の再放送だった。
「バラージの青い石」というタイトルで巨大なクワガタムシの怪獣アントラーが出てきた回だ。
バラージの青い石が本当に青く、ウルトラマンのカラータイマーが赤く点滅するのを観て「ああ、本当に赤いのだなあ」などと感動していたのだ。
それまでは白黒でしか見られなかったテレビ番組がカラーで観られるので、始まってから最後まで瞬き厳禁だったなあ。
白黒からカラーになっただけで、映像のパワーが5割増しぐらいに感じられたものさ。
ちなみにカラー映像(動画)は映画で観ているのでこれが初めてのカラー体験というわけではない。
誤解のなきように。
ちなみに自宅にカラーテレビが来たのは1969年。
一家で大騒ぎしながら部屋に備え付けたのだが、その話はまた後日。