大正野球娘。の時代考証に使っていた裏技
その昔、『大正野球娘。(2009年)』というアニメの監督を引き受けた時に、大正時代の風俗を調べることになった。
この風俗考証というのが厄介で、大正時代の人々がどのような生活をしていたのかというのがなかなか分からない。
自分が生まれる三十数年前のことがなかなか分からない。
なぜなら普段の生活は当たり前すぎて、当時の人々は誰も書き残そうとは思わないからだ。
変わったことは誰かが書き残す。たとえば事件とか事故とか。
でもどうやって電話をかけていたのかとか、風呂でタオルを使っていたのか、はたまた手ぬぐいだったのか、なんてことがなかなか分からない。
図書館に行って調べるのもなかなか骨が折れる。
ここで重宝したのは『青空文庫(あおぞらぶんこ)』だった。
青空文庫は、著作権が消滅した作品や著者が許諾した作品のテキストを公開しているインターネット上の電子図書館である。
で、どういう具合に時代考証で活用するのかというと、
『青空文庫https://www.aozora.gr.jp/』で、右上の「www.aozora.gr.jp 内を検索」に調べたい言葉を入れて検索すれば、該当する文字列を持った小説の文章が羅列される。
たとえば「タオル」という文字を検索すると
「講談倶樂部」1925(大正14)年5月の岡本綺堂作「停車場の少女」に、「不二雄さんはタオルを持って一人で風呂場へ出て行って」という文章があるので、大正末期にタオルが存在するのだな、ということが分かる。
これは便利だわい、ということになって色々と使わせてもらった。
青空文庫さんありがとうございます。
皆さんも使ってみてはいかが?
単語や言葉づかいを調べるのには役に立ちます。
大正野球娘。の時代考証で使用したサイト「国立国会図書館デジタルコレクション」
大正時代の女学生言葉について
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