大正野球娘。の監督をやっていた時に演出さんがこぼしていた話
2009年に放送された女子野球アニメ『大正野球娘。』の監督をやっていた時の話だ。
『大正野球娘。』は読んで字のごとし「大正」時代に「野球」をする「娘」たちのはなしである「。」←この丸が大事。テストに出ます。
まあ大正時代を扱っているので各話の演出さんや作画さんたちも、大変だろうなあとは思っていた。
大正時代を感覚的に把握するのは苦労しただろう。
そんなある日。ある話数の演出を担当していた方が私にこうこぼした。
「この前、作画の打ち合わせをやりまして」
「あ、ご苦労様です」
「各キャラクターの説明とポジションを説明していた時のことなんですが……」
「何かあったの?」
「石垣環はショートを守っていてと説明したら。ショートって何ですかって言われました」
そこからかよ。
ひょっとして野球ってマイナースポーツになってしまったんじゃないかと疑念が沸いたのはこの日からだった。