野球と手品と映像術
私は野球が大好きなのであるが観戦するより戦術書を読むのが好きなのである。
たとえばランナー一・三塁で一塁ランナーが盗塁し、キャッチャーが二塁に送球するすきをついて三塁ランナーが本塁を陥れるという戦術がある。
これの対処法は、一塁ランナーの盗塁時にキャッチャーはピッチャーの肩の少し上あたりを目標にボールを投げる。
ピッチャーは三塁ランナーがホームに向かって走り出した場合はボールをカットして本塁に投げてアウトを取る。
よく考えられた対処法だと思う。
ところがこの対処法に対処法があるのが面白い。
三塁ランナーはリードした状態から、キャッチャーの二塁送球がピッチャーの肩を過ぎたのを確認して本塁に向かってダッシュする。
これならピッチャーがボールをカットできない。
かようにあーすればこうする、こーすればあーするという狐と狸の化かし合いが続くのである。
これが映像術とどう繋がるのかと言うと、ものの考え方である。
漠然と絵を作るのではなく考えて行う癖をつけるのである。
何かを行いたい時には、根拠があり確率が高く相手がひっかかってくれる仕掛けが必要なのである。
映画やアニメを観ていて面白いなあと思うものには、それなりの手練手管が使われているのである。
手品も好きで見ている。
驚きのパフォーマンスを楽しむと同時に仕掛けを考えながら見ているのだ。
よく見ていると先に使ったボールをポケットにしまい込みながら、その手で次や次の次の仕込みをしていたりするのである。
これは映像内や物語で伏線などを仕込むタイミングや工夫を考えるきっかけになったりするのだ。
ひとネタ終了し次のネタに移行しているときの観客の注意力が散漫になったところで仕込んでいたりするのだ。
これは意外にヒントになったりするのでお勧めだ。
それに手品のタネが分かったときは快感だぞ。
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