昭和アニメ話 初めての給料

2021年4月10日 オフ 投稿者: animeoyagi

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 アニメ業界(撮影会社)に入って初めてもらったのは5万円だった。

 これは最初の一月は試用期間中とのことで、翌月から10万円+交通費となった。

 保険料・年金などは自分で支払うようになっていた。

 正規の額をもらったのは1981年7月のこと。

 この年の大学初任給が127,200円(現代の価格に直すと143,780円だそうだ)。

 当時の物価は、

 少年ジャンプが170円。

 新宿大ガード横の小便横丁(現・思い出横丁)の安いラーメン屋で1杯250円。

 吉野家の牛丼並盛が1979年から350円だった。

 まあ当時の印象としては自分の給料を高いとは思わなかったが、安いとも思わなかった。

 ただしもっと欲しいものだと思っていた。

 噂で聞いたのだが某有名アニメ会社の制作進行の月給が7万円と聞いて、あまりの安さに仰天したものだ。

 さて、もらった給料は何に使われたかと言うと、衣食住を除くと殆どは映画代と本代に消えた。

 あの頃は今以上に映画を観て本を読んでいたのだが、いったいどうやって工面していたのか記憶になく、まったくの謎である。

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